もちねこのペアダンスメモ

もちねこのペアダンスメモ

異国のダンスを学ぶ

日向省二「新社交ダンス教程」(1987) 講談社

ワールドダンスプログラムの本です。

「ダンスは競技や展示のためのものと、純然たる社交のためのものと分けて考えられるが、わが国においては、どちらかといえば、専門的な訓練が必要な競技スタイルのダンスが主流となって普及してきました。」

「世界の多くの国でも、特別な才能や訓練を必要とせずに、またどの国へ行っても、共通のやさしいステップで気軽に楽しみたいという希望を持っていることがわかりました。」

我が国では、1985年の法令改正により、社団法人全日本ダンス教師連合会を設立、ダンス教師連資格や各教師のレッスンカリキュラムも統一され、国家検定になりました。
その結果、このワールドダンスプログラムは初級過程の公認カリキュラムとして、全国の公認ダンス教室で指導するよう明文化された。

ワールドダンスプログラムは、初心者たちが共通して間違いやすい点、我流で踊っている人たちの共通点をしらべ、彼らにとってどんなところが難しいのか、またやりやすいのかを分析した結果導き出されている。

・歩幅はごく小さくて良い
・フットワーク自由
・大きなホールド不要。コンパクトで良い。
・回転量はレベルにあわせ自由に希望する方向に向くまで同じステップを何度繰り返しても良い
・ライズ&フォールの浮き沈みの代わりにリズミカルな膝の動きや上体の動作(拍子を取る)
・CBM、スウェイ不要

・各ステップで「ほとんど移動する必要がない」
→ダンス初学者に大変難しかったところ。
・同じ形のステップや、同じリズムのステップは、ダンス種目に関係なく、できる限り同じ時期に教えたほうが良いという考えが得られた。

ルンバ。
ボックスルンバから指導すべきと事業規定に定められている。

パソドブレは日本では難しいダンスという認識が一般的でパーティでもほとんどないが、ワールドダンスプログラムの普及したヨーロッパ諸国では、ブルースやワルツと同じレベル。誰もが楽しむ難易度から言えばやさしい方に属する軽快で楽しいダンス。

(タンゴ)長い間、ウォーク、プログレッシブリンク、クローズドプロムナード、ロックターンの4種類生をいかにやさしく生徒に教えるか?

生徒たちの多くが陥りやすい欠点や間違いは、逆に考えれば、生徒たちにとっては、そのほうが踊りやすいからだ…ということを利用して教える方法を考えた。

生徒がこれまでに覚えた他の種目のステップとできる限り共通の足型として教える。現在まで、生徒たちが体験した最も親しみやすいリズムに置き換えて教える。
パート2以上の生徒には自然に正規の足型やリズムに移行して教える。

著者は助川五郎のお弟子さんです。

考え方も中身のステップもほぼアメリカンスタイルと同じですね。日本に入ってきたのは、1985年というと34年前ですが、公認されているのに、全く普及してないところが悲しい。
これを教室で教えてほしい。それで事足りる人がどれだけいることだろうか。

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ワールドダンスプログラムの説明

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パーティホールドの説明

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表紙