もちねこのペアダンスメモ

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異国のダンスを学ぶ

【ニュース】NDCAがジェンダーフリーに/同性競技会のまとめ

 

NDCAがジェンダーフリー

f:id:mochineco:20190915213539j:plain (訳)

アメリカ国立ダンス評議会(「NDCA」)は、2019年9月23日をもって、ダンサーの性別やジェンダーに関わらず、「カップル」はリーダーおよびフォロワーとして、NDCA規則第II.A.6.a条に定められると発表した。これによって、2019年9月23日からは、同性・ジェンダーニュートラルのカップルは、異性のカップルと、NDCA認可のチャンピオンシップ、競技会、イベント等が含まれるの全てのダンスジャンルで、競うことができるようになる。」
 
 
※NDCAはWDCのアメリカのメンバー組織。

 ※9/19追記 USA Danceもジェンダーニュートラルに

9月16日に同じくUSA Dance(WDSF系の社交ダンス団体)も全ての競技会をジェンダーニュートラルにすることを発表している。 

mochineco.hateblo.jp

 

WDOの競技会

2019年にアルナス・ビゾーカスらによって新たに設立されたWorld Dance Organizersでも、「公式のWDO世界選手権を含むすべてのイベントで、男性・女性のカップルと同性カップルが互いにダンスを披露します。WDO世界選手権は真実、すべてのダンサーに開かれています」と記されている。登録用紙も下記のFacebookの投稿で見ることができる。

 

Same Sexによるジャック&ジル(即興カップルによるコンペ)

アーサー・マレー・ブルームフィールドのスタジオではこのニュースを喜び、
下記の動画をフェイスブックに投稿している。

「only be defined as lead/follow with zero gender assignments」という言葉が、印象的である。

 

 

Same-sex ballroomの団体

海外にはSame-sex ballroomの団体が既にいくつもある。競技会も開催されている。
一部を挙げておく。

  • ESSDA European Same-sex Dance Association

http://essda.eu/

 

  • NASSPDA -North American Same-Sex Partner Dance Association

https://nasspda.org/home/

 

  • United Kingdom Same-Sex Dance Council

http://www.ukssdc.co.uk/competitions

 

  • DANSS (NZ)

http://www.danss.org.nz

 

  • IFSSDA(INTERNATIONAL FEDERATION OF SAME-SEX DANCE ASSOCIATIONS)

http://www.ifssda.org/

 

  • NOSSDA(Norwegian Same Sex Dance Association)

http://www.nossda.no/

 


同性競技会への転身をした競技選手

www.arthurmurraylive.com

上記の「同性ダンスイベントとアーサー・マレーとの絆」との記事には、2016年6月には、アーサー・マレーのインストラクターでトラベリングコンサルタントを務めるトミー・ベルモンテズ、及びドリュー・ミラーが、同性ペアによる競技ダンスに転向したインタビューが掲載されている

 

トミーは、パートナーであったジェシカ・ホルティとの競技生活から引退するつもりだったのだが、長年の同僚であるドリュー・ミラーと新たに組み、オークランドで毎年春に開催される「エイプリルフォリーズ」の大会に出場した。

 

世界で最も高く評価されているボールルームとラテンダンサーであり、この大会の審査を務めたトニア・コソビッチは下記のように言った。

 

「ダンス界は、”セイムセックスパートナーダンス”とはまさにそれしか意味していないことを知る必要があります。それは実際の性的嗜好である必要はありません。

性別と性同一性のあらゆる組み合わせを歓迎します....どんな役を選んで踊るのか!

 

競技会で勝利し、ABCニュースで取材を受けたトミーは

「私は、同性ペアのダンスが社交ダンス界に大きな影響を与えることができ、そしてこれからもそうするであろうと信じています。

世界中のスタジオで、私たちのペアダンスの世界は大きく見えるかもしれません。しかし、問題の事実は、私たちが、踊れない人々の数と比較して小さいということです。

 

人種、性的指向、または性同一性の判断なしにダンサーを受け入れるコミュニティを持つことは、世界を変え、

私たちのダンスコミュニティを今までで最大のものにします。

 

「私たちは「ダンスには障壁がない」と言っているので、これが真実であるためには、私たちは開放し、機会を与え、そしてすべての人を歓迎する必要があります。と語っている。

 

トミーの次なるステップは「性差に特化するのではなく、より役割に特化したルーティンとフォーメーションの振り付けです。 ラテンおよびスタンダード部門で競技に出て、これが何であるか、そしてそれが何になり得るかについてに皆さんに教えることです」と語っている。

 

記事の最後は「多くの人にとって、ダンスを学ぶことは危険な趣味のように感じるかもしれません。ダンスフロアを初めて歩いていると、不法侵入のような気分になったり、トニー・ロビンス風に火渡りしているような気分になったりします。しかし、Same Sex dancingに興味のある人にとっては、その感覚は増幅されます。一つひとつのアーサー・マレー・ダンス・スタジオがサポーティブなコミュニティーになるにはまず誰もがそこに繋がれる拠り所であることです」と結ばれている。

 アーサー・マレー初の同性競技会

2019年7月末にアーバインで行われたのUnique Dance-O-Ramaの競技会にて、アーサー・マレーで初の同性競技会が開かれた。

 その時の様子

 

 

アーサー・マレー・レッドウッドシティスタジオのマネージャー兼スーパーバイザーのアレックス氏によるこの競技会の感想の投稿。

(ここにもトミー・ベルモンテズの名前が出てくる)

mochineco.hateblo.jp

 

同性のダンスは、リーダーとフォロワーの役割を前後にシームレスに切り替えることができるようにすることで、男性がリードし、女性が従うという古くからの伝統に独自のねじれを提供します。うまく実行されれば、非常に創造的でエキサイティングになるのです。ある意味で、これは私たちが非常に愛着を持ってきたパターンや動きのすべてを文字通り現代化し、ダンサーがより創造的になるための新たな道を提供します。

同性のダンスは、男性性と女性性という社会的規範や概念にも挑戦しており、ダンサーたちに、どんな時にどんな役を演じるかをもっと慎重に選ぶよう呼びかけている。例えば、2人の男性が並んで同じ時間を過ごしているということは、どちらも男性であることを表していますか?あるいは、古い男女の伝統が言うように、一方は男性的で、もう一方は少し女性的であるべきですか?それとも、観客(または)はどちらを好むだろうか。同性カップルの競技はまだ始まったばかりなので、1つの答えがあるとは思えず、私たちはまだ学んでいるところです。

伝統的にルンバは男女の恋愛であるとされてきたように、同性のダンスが、ある種のダンスの物語や躍動感をわずかに変え、人と人との間にあるように現代化している。そして、この包括的な時代に、なぜそうしないのでしょうか?良いダンスは、二人のダンサーが誰であろうと、良いダンスなのです。

最後になりますが、同性ダンスの競技会は、新たな疑問や挑戦、新たな道を切り開くものとして素晴らしいと思います。それは、私たちが愛し大切にするようになったすべての古い伝統の近代化と進化であり、社交ダンスであると現在知っているものと一緒に含まれるべきです。

 

ドキュメンタリー映画 「Hot to Trot」

また、ゲイル・フリードマン監督による「Hot to Trot」という同性カップルの競技会に関するドキュメンタリー映画も2018年にアメリカで公開されている。

(現在はDVDが発売されている)


Hot to Trot - Trailer

 


Hot to Trot Trailer

 

レビューはこちらから読める。

 

ニューヨークタイムスのレビュー

www.nytimes.com

 

www.hollywoodreporter.com

 

日本のジェンダーフリーダンスイベント

2019年9月16日に、東京のすみだ産業会館にて、新しい形のダンスイベント「TENGAイチ舞踏会」が開かれた。 

「ダンスも性も、楽しいのは男女ペアだけじゃない。」

TENGAスポンサーでお届けする、新しい形の社交ダンス競技会&イベント。

これまで「男女ペア」が「当たり前」だった社交ダンスの競技会に、 ソロ(シャドー)や男女以外のペアでのエントリーを可能に。 これまでの固定概念に縛られない、自由なイベントを目指します。

www.tenga1-entry.com

全カテゴリー18歳以上のアマチュアを対象としており、ソロ部門及びカップル部門、KING戦、EGG戦が開かれた。

イベント開始時から、Twitterを使ったリアルタイムな広報活動で、参加せずとも見て楽しめるようになっていた。ハッシュタグ#TENGAイチ舞踏会で検索すると、その様子を見ることができる。

 

 

TENGAイチ/TENGA1舞踏会をプロデュースしたプロの競技ダンサーのかほりーな氏のブログに当日の様子や思いが綴られている。必読である。

kaholina.exblog.jp