もちねこのペアダンスメモ

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異国のダンスを学ぶ

ダンス中毒のダークサイド記事のフォローアップ

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www.danceplace.com

2016年10月26日の記事「Dancing Grapevine~All about the "Social" part of Dancing~」より

 

前回の記事
mochineco.hateblo.jp

 

 

 

はじめに

 

私は正直なところ、ダンス中毒に関する私の記事に対して、これほどの圧倒的な反応を期待していませんでした。全く不意を突かれた形です。コメント欄から、この記事が多くのソーシャルダンサーの共感を呼んだことは明らかです。

 

しかし、ここでお話ししたいのは、ダンスが人生に良い影響を与えてきたという事実を、私が攻撃しているように感じた人々です。

ダンスがいかに孤独感を減らし、つながりを深めたことを強調してくれた人から何度かメッセージをもらいました。どうやって表面的な友情を本物の友情に置き換えたのかについて。ダンスがどのように人生の目的を与え、不完全なキャリアの選択を明らかにしたのかについて。

 

この記事はあなたのために意図されたものではありません。

 

もしダンスが人生を豊かにし、友達や情熱を与えてくれるなら、あなたは正しくやっています。それこそが素晴らしい趣味なのです。私にとっても、ダンスをする人たちの大多数にとっても、ほとんどいつもそうです。

 

しかし、素晴らしいことが常に期待通りに機能するとは限らない、ということを認めなければなりません。


孤独感や孤立、現実逃避といった感情に苦しむ筋金入りのハードコアなダンス・コミュニティはかなりの部分を占めているのです。【ダンス中毒(アディクション)に関して発表された研究】によると、調査対象となったダンサーの11%が、ダンスによって人生に矛盾や葛藤が生じていることが分かりました。

 

【ダンス中毒(アディクション)に関して発表された研究】

心理学者でノッティンガムトレント大学で、行動アディクションに定評のあるマーク・D・グリフィス博士 Mark D. Griffiths Ph.D.による2015年9月9日の「ブギウギのせい?依存症としての過度のダンス Blame It on the Boogie? Excessive dancing as an addiction」より。


・少なくとも週に1回レクリエーションで踊る447人(男性32%、女性68%、平均年齢33歳)を調査
・過度の社交ダンスは精神的健康への悪影響を引き起こす
摂食障害症状の増加


・(程度は低いが)境界性パーソナリティとの関連

現実逃避が見られる。空虚感を埋めたり、日常の問題に対処するため、ダンスを不適応な対処メカニズムとして使用している。

・行動嗜癖は、人々の生活の一部であるべき活動であり、過度に関与しているときでさえしばしばいくつかの利点がある。

より詳細な論文は「なぜ踊るのか?ダンスの動機付けインベントリの開発(DMI) Why Do You Dance? Development of the Dance Motivation Inventory (DMI)」

journals.plos.org

8つの新しい指標を作成。フィットネス、気分向上、親密性、社会化、トランス、マスタリー、自信および逃避。モチベーションは性別によって異なったが、気分増進は男女ともに最も強い動機因子であった。

ダンスの強度の指標となる3つ気分の高揚、社会化、逃避は、その他の運動、飲酒、オンラインゲーム、ギャンブル、大麻使用などで見られた動機づけ要因と類似しているようだ。
自信と親密さという2つの要素はダンスに特有のもののようだ。ダンスパートナー身体的親密性は、他の形態の運動と比較してダンスの動機付けの強い決定因子であると思われる。

 

ダンスをアディクションではなく人生の中でプラスの力にする方法へ

 

ダンスは、他の素晴らしい趣味と同じように、少数の人に不健康な中毒(アディクション)を引き起こすことがあります。運動と同じです。健康的なダイエットと同じです。スキーとも同じです。
私たちに幸せな気持ちを与えるほとんどすべてのもののように、中毒(アディクション)を引き起こすのです。

 

そして、もちろん―厳密にはダンス自体がダンス中毒の 「責任の一端」 ではありません。

通常、ダンスと不健全な関係を持つ可能性が高い人々の条件はすでに先行して存在しています。しかし、危険にさらされている仲間を無視することはできません。

ええ、ダンスはもともとあった欠点や傷を露呈することがあります。しかし、依存症になると、素晴らしいキャリアや人間関係を完全に台無しにしてしまいます。

 

そして、もしダンスがすべてを奪い去って、あなたがダンスを止めようと決めたら、あなたは何を人生に残していますか?

 

健全なやり方でダンスに取り組む方法を私達が話し合わないと、人々を危険にさらすことになります。人間関係とダンス・ライフ・バランスの重要性を人々に理解してもらわないと、すぐにどん底に落ちてしまう危険性があります。

 

これらのどれもが、圧倒的多数のケースでダンスがどれだけ良いことかを否定するものではありません。ダンスが極端な場合、不適応な対処メカニズムとして使われていることを理解するのは全く理にかなっています。それでもダンスの素晴らしいポジティブな力は評価できるものです。

 

ダンスはアルツハイマー病のような症状を遅らせるのに役立ちます。うつ病の人や社会不安に悩んでいる人に役立ちます。健康で活動的な生活を送るのに役立ちます。身体を若々しく保ち、多くのダンサーが生涯の友情をダンスシーンで育みます。

 

ダンスにはいいものがたくさんあるのです。すべてのダンサーが、ダンスをマイナスではなく、人生の中でプラスの力にする方法を理解していることを確認しましょう。

 

by ローラ・リーヴァ(LAURA RIVA)
この記事の作者ローラ・リーヴァ(LAURA RIVA)について。
https://www.danceplace.com/grapevine/about-the-author/
カナダのトロントを拠点とするローラ・リーヴァは、あらゆる形態のダンスを熱烈に愛好している。2008年以来、ブルースやスウィング、タンゴ、サルサなどあらゆる音楽に手を出してきた。しかし、彼女の心はブラジリアン・ズークとウエストコースト・スウィングの音楽的、即興的、滑らかな感覚に奪われた。
2013年、ローラのダンスに対する野望は、dZouk Productionsの創設者であるダリウス・ジとズークのパートナーシップを結ぶことで大きくなった。ローラはダンスに完全に没頭するという夢を持っていたが、そこに到達するための機会、お金、知識はなかった。ダリウスはズークとサルサのベテランで、2人で強力なデュオを形成した。
ローラは現在、ズークのコングレスでパートナーと一緒に旅をし、教え、パフォーマンスをしている。そして、2人でトロント内に二つのダンスコングレスを組織している(Canada Zouk CongressとVision Dance Encounter、北米初のSwoukイベント)。北米で唯一、本格的なダンス作品を上演している(「See Inside Meシー・インサイド・ミー」と「シルク・ド・ズーク Cirque du Zouk」)。「インサイド・ミー」は、2015年夏にオンタリオ州のセレブレーションゾーンで開催されたパン/パラパンナム競技大会の「ベスト・オブ・オンタリオ」に選ばれた。
また、視覚障害者のためのヴィジョン・ダンス・プログラムとズーク大学の共同制作者でもある。2014年以来、ローラとパートナーは、あらゆる年齢や能力の人々と仕事をし、ズークへの愛を広め、世界と踊ってきた。彼らの盲目ダンサーは「インサイド・ミー」に出演している。
ローラはゲルフ大学で演劇と英語の学士号を取得し、ウェスタオンタリオ大学で法学を学んでいる。彼女は、2016年6月にアッパーカナダ法律協会の弁護士資格を取得した。彼女はクリエイティブなフィクションを書くのが大好きで、この「ダンシンググレープバイン」HPを創作のはけ口として使っている。
ロースクール時代、ローラはダンスに対する情熱から、毎週末学校とトロントの間、片道2.5時間運転し、ズークでのトレーニングと指導を続けた。